大正時代に手稲村(現札幌市手稲区)の農家に生まれた女性が、油絵を描き
続け個展を自宅で公開の情報、道産子馬は自分も懐かしく訪問観賞させていただいた。
手稲区は札幌市の西方小樽方面に向かう。 手稲山の山麓と言ってよいでしょう。
H高齢女性、おばあちゃんと呼ばせてもらいます。現在92歳。
おばあちゃんの父親は、富山県から入植され、当時の農業は馬が大切な動力、馬が
居なければ農業は成り立たない時代でした。
おばあちゃんは子供の頃から、開拓期の足の短い道産子馬を見て育ちました。
そんな、おばあちゃんが絵を始めたのが54歳の時だったそうです。
まだ、農作業の忙しい時代(今は機械化が進んでる)何がきっかけか聞き忘れた。
以来40年間今でも、週に1~2度札幌市内に出て絵画教室に通ってる。
『馬のいる手稲の原風景が体に染み込んでる』から思い出しながら残したいからだそうです。
100点以上制作し、100号の大作も多くありました。
現在は、花、風景など週に一点程度のペースで描いてるそうです。
個展の展示は、自宅の2階で窓も多く反射光でせっかくの作品に影響してます。
(カメラと写真技術も多くありますが) 含んで見てください。
正面玄関を入ると、個展の知らせ。 油絵教室の先生が書いてくれたとおばあちゃん喜んでました。

二階の奥の部屋に100号の大作が、作品は重なってるので多くあります。
二階に案内される時、急な階段を92歳のおばあちゃんの早いのに驚きましたね。

この作品は入賞作品だそうです。

道産子馬の表現がうまく出てます。
背が低く、足が太い。

手稲村時代は、稲作だったそうですが、まだまだ開拓期で
回りには大木が多くあったそうです。

おばあちゃん子供の頃、父親と牧草を運んでる風景でしょうか。

休憩の風景を思い出した絵でしょうか。
自分の子供の頃、農家では休憩のオヤツをコビリを食べると表現
してたのを記憶してます。

農耕馬がうまく表現されてますね。

冬の馬ソリの絵、(反射光多く残念) 雪深い道を用を足しに夫に
馬ソリで送ってもらった事が思い出されたのでしょうね。
自分も吹雪には、学校まで馬ソリで送ってもらった事が思い出されます。

小作品も数多く。

小作品は花が多かったですね。

おばあちゃんは遊び心の作品と言ってましたが
自分には、秋の収穫も終わり感謝のお祭り風景に見えましたね。

おばあちゃんは、一階居間の一角でこんな立派な多くの
作品を描いてます。

おばあちゃんは、道産子馬の大作の油絵を描いてますがただ一つ
不満が有るそうです。
『なぜか私の言うことを聞かなくて。馬にバカにされていたのかな』
と笑ってました。
馬無しでは、農家もできず生きていけない時代、いろんな光景を思い出し
油絵となるのでしょうね。
当然現在の手稲区は、住宅、商業施設、マンションと変貌をとげてます。
- 2017/07/12(水) 08:10:53|
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