平成26年初秋 過去ログ
平成26年初秋の頃、道南旅行の帰り初秋とはいえ好天気で暑い日休憩とふきだし公園
の水を求めて立ち寄る。
京極町の『ふきだし公園』は羊蹄山に降った雨や雪が地中にしみ込み地下水となり
長い年月をかけ、湧き水となって、再び山麓周辺の地表に表れた物。
京極町の『ふきだし公園』は多く有る羊蹄山の伏流水の中でも有名で、水温は年を通して
6〜7度C、一日80,000トンの水量、水質と同時に貴重な水資源です。
公園の駐車場から、50~60㍍離れた小さな林に石碑が見える、歴史、史跡、開拓の歴史等
で旅が多く成ってから、石碑を見ると何でも近づく習慣が付いてしまってる。
今回もいつも通り、近づいて見ると何とこの場所に駅逓所跡の石碑だった、私には大発見
平成25年、道東、道央、空知を中心に車中泊をしながら駅逓所めぐりをした経験が有った
からです。
道南地方の駅逓所に付いては、未調査だったのでまさか偶然にこの場所で発見とはラッキー
でした。 これで道南地方の駅逓所調査の機会になるかもしれませんね。
これが、新発見の『下目名駅逓所』跡です。
駅逓所は、本州で言う宿場町に似てます、規模は全然違いますが役目は似た所が有ります。
明治2年、開拓使が設立、開拓に必要な人、物資の移動に必要な内陸道路の開削が必要となり
旧ピッチで進められてます。

開拓を進めるには、休憩、宿泊施設、人馬の引き継ぎ立て場所として必要とされ
出来たのが駅逓所でした。
近づいて見ると、入口への坂道がありこの奥に駅逓所が有った事が想像できます。

明治41年頃になると、全道に官設の駅逓所は211ヵ所になってます。
坂道を上がってくと、整備された庭園があった事が分かりますね。

羊蹄山麓エリアで明治から大正にかけて開設された駅逓所は12ヵ所あり
この下目名駅逓所もその一つでした。
宿泊料は場所により違い、22〜60銭ぐらいだったようです。
函館から札幌までの交通路の開削には、この場所に駅逓所が必要だったのでしょうね。
年中水の確保には心配がいらない場所。
上の平らな場所が駅逓所跡のようです。
かなり広い敷地だったようです。
京極町に近い国道5号から見る羊蹄山です。
羊蹄山は『蝦夷富士』とも言われ、容姿と共にその成り立ちも良く似てるそうです。
誕生は5~6万年前と言われてます。

『ふきだし公園』湧水口に向かう遊歩道。
札幌から大量の入物を用意して来る方も多いですよ、喫茶店の店長さんとか!!

湧水口です。 山麓の所々に有る中では最大です。

駐車場から湧水口までは少し距離があります。
手押し車も用意されてます。 入物の無い人の為販売もしてるようですね。

湧水口を見てると流しソーメンが食べたくなりますね。
下目名駅逓所跡に立ってみて、何でこの場所だったのか少し考えてしまいましたね。
この地方に必要なのは理解できるのですが、場所が地形的に少し不便な場所に見えたからです。
多くの駅逓所跡を見てきましたが、多くは大河川の側、各地からの人の往来に便利な所でしたから!!
この羊蹄の伏流水に負けたのでしょうか。
北海道には現在、8ヵ所の駅逓所跡が現存して守られてます。
後で紹介しますね。
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- 2015/07/05(日) 10:45:05|
- 駅逓所
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