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オジサンの車中泊ぶらり旅&日記

車中泊の旅過去ログ&旅行&日記など綴りたいと思います

樺戸群新十津川町、明治22年奈良県から苦難の移住歴史、新十津川町を歩く。2014.9.9

   新十津川町は国道275線沿いの町で、石狩川を挟み国道12号線側は滝川市です。
   道東に長年住んでましたから、この町は何度も通ってましたが歩いた事は有りません
   でした。

   平成14年奈良県、十津川村国道168号線十津川街道を通り、道の駅十津川に寄った時
   地元の若い青年と話す機会が有りました、その時始めて北海道十津川町との歴史を知りました。
   
   それは、苦難で悲壮な移住の歴史でした。
   その時、青年は移住した北海道で町まで、発展した事を喜び今でも十津川村からはソバ、木工品
   を送り、十津川町からはメロン、米等で交流が続いてるそうですよ。

   新十津川物語、やNHK 大河ドラマでさらに、知る機会が有りました。
   一度ゆっくり歩いてみたいと思ってました。

 奈良県の十津川村は、ほとんどが森林の県、深い渓谷の川沿いに集落が有る、そんな記憶です。
 少し、オーバーに表現すれば谷沿いの反対側に、大声で話せば会話出来るのでないか、そんな
 急傾斜の谷間でしたね。

 当時の写真で、プリント写真をデジタル化して見た物紹介します。
 谷瀬の吊橋です、高さの有る吊橋で十津川村を想像出来ると思います。


CIMG2539_convert_20140904162644.jpg






 明治22年8月奈良県十津川郷で大水害が発生が、苦難の移住の始まりでした。
 『鳥も通わぬ十津川の里』と太平記に書かれた山村、十津川村だったのですね。
 山や谷壁がなだれ落ち、渓谷をせきとめ、ダム湖が決壊大災害になったのですね。


 十津川町です。






 十津川町に入ると、すぐの所に菊水公園が有りました。
 この公園は、十津川村忠臣、楠木正成の家紋の旗指物を展示し菊水公園を造成して
 いる事からも、十津川村の記憶の念が表れてますね。


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 北海道長官永山武四郎の勧めを受け、北海道に新十津川の創立をうながし、600戸、2489人
 移住人は、3回に分かれて故郷を出発、神戸港から小樽港に入る。
 十津川町公園には、どこも移住の苦労の碑が多く有ります。


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 大きなハルニレの木です。


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 開拓記念保護樹木、説明板です。


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 開拓の碑  『故郷の残夢』
 死者168人、家屋流失426戸、耕地の流失226ha。生活の基盤を失った者3000人。
 嵐は数日続いたそうです。  最近も想像を越える災害が有りますが、言葉が有りません。


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 広い公園です、作業員が清掃中でした。


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 『望郷の碑』

 ふるさとは 空をただよう
 白い雲 目に遠く 心に近く
 消えては浮かぶ
 白い雲

 開拓の苦難の日々、時々故郷に思いをよせる心が感じられますね。


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 『洪水の碑』
 小樽から市来知(現三笠市)までは汽車、明治22年にはもう北海道の一部ですが
 鉄道の時代だったのですね、 私は想像もしてませんでした。
 その後徒歩で空知太(現滝川市)へ。


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 菊水公園に隣接して出雲大社が。


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 中央公園です。


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 新十津川町開拓記念館、休館でした。
 空知太(現滝川市)の屯田兵屋は建設中でまだ、150戸しか無く一戸に移民4戸が
 入ったそうです。
 十津川村を秋に出発ですから、現滝川市で冬を過ごしたのですね。


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 レンガ作りの立派な作りでした。
 滝川の屯田兵屋で越冬し、徳富川流域のトック原野(現新十津川町)に入地開拓の歴史が始まる。
 滝川に到着した11月から23年7月まで96名が死亡したように悲惨な移住のスタート
 だったそうです。


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 新十津川農業記念館、ここも休館でした。
 北海道には、多くの被災地からの移住者によって開拓されたきた歴史が有り、本州の
 開拓の歴史とは大きく違うと思いますね。

 上川郡愛別町村には明治28年岐阜団体、山梨県の水害被害者は倶知安村と現豊頃町に
 『災害と戦災で生活の場を失った人達の開拓の土地となった時代』
 ですね。  今でも本州の地名そのまま、使った地名が多くありますよ。


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 新十津川小学校跡地記念碑のようです。


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 新十津川神社参拝してきましたよ。


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 広く、大きな樹木歴史を感じる神社でした。


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 本州の神社でよく見かける手水舎、奈良県からの移住が感じられますね。


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 本殿。


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 百年記念碑。


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 開拓功労者、西村氏の碑。 風化で良く読めませんでした。


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 明治23年6月そこは、大木が生い茂る未開の大地、厳しい自然。
 測量風景写真が有りました。


新十津川


 現在の新十津川町航空写真です。
 左が徳富川、右が石狩川で、左下が新十津川市街地に成ります。
 何代かで、築いた貴重な大地ですね。


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 12年前、十津川村で出会った青年が私の故郷は村ですが、移住された方々は
 町にまで、発展したのが嬉しいの言葉を思い浮かべながら歩いて来ましたね。


 歌。  石狩川流れ節。  民謡。 尾形博子。





 参考資料、 新十津川HP,  新十津川物語、 Wikipedia

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大雪山を一望できる上川盆地で育ち、旅、登山、釣りを趣味として年輪を重ねたオジサンです。
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