先日訪問した札幌資料館が札幌軟石を使った建材と知り『石切り場』を
歩いて来ました。
明治から昭和初期にかけて、札幌、小樽市周辺で建設資材として多く使われたそうです。
今でも札幌市内でも見かけます、小樽では多く残されてます。
石山緑地公園に着きました、南区で市内から近いですよ。

4万年前の支笏カルデラで大規模な火砕流が発生、現在の札幌市南区にまで達した
直線で約20㎞有りますが、規模の大きな火砕流だったのですね。
これが、固結したもので明治4年札幌を訪れた外国人によって発見されたそうです。
公園入り口です。

公園入り口近くには、軟石の利用方法を兼ねた展示が有ります。

石山緑地公園全体を彫刻した模型です。 広いですよ。

軟石を使った、石塔です。 噴水塔でも有ります。
暑い日で近づくと涼しさを感じました。

軟石を使った公園広場。 軟石採取跡地を公園としてるのでしょう。

石を小さく破砕するための方法を示してるのでしょうか。

石山軟石は、キメが細かく適当な硬度があり、柔らかいため切り出しが容易だったそうです。
見た感じでは、そんなイメージは受けませんでしたが、プロから見るとそうなんでしょうね。

製品としては、良く無い端の部分は残されてます。

軟石の上には、15㍍程の火山灰が有り、まづそれを取り除きます。
その下にも製品に成らない柔らかい軟石が有るそうで、それを取り除いて初めて
製品の切り出しに成るのです。
今は公園として、無料で見学出来ます。

製品を切り出した跡が、良く分かりますね。 下の平面に成ってる部分まで
製品として切り出されたのでしょうね。

製品に成らなかった部分はそそまま残されてます。

切り出された跡が良く分かります。
最初に『堀り切り』と言って溝を切るそうです。深さ30㎝. 巾9㎝ ぐらい。
その後金矢を打ち込む、割り出しと言うそうで、一番技術のいる重要な仕事ですね。
それにより、製品の歩留まりに影響しますもね。
大きさは、3㍍×1㍍ぐらい、ベテランは石の目が分かり割り出しが決まるそうです。

溝きりの跡でしょうか。

堀り切り跡でしょうか、途中に有る溝の意味が説明を受けないと分かりません。

表面仕上げの形を、公園化の為示してるのでしょう。

良く平面状に切り出しが出来る物ですね。

切り出し終わった所は、緑地公園に成ってます。

札幌軟石を使った、古民家です。 市内ですが現在オシャレナ喫茶店として繁盛。

保温性が良く倉庫の建材としての利用も多いです。 これも市内の倉庫です。
小樽では、小樽運河沿いに多く見られますよ。
札幌資料館も軟石です。

現在も札幌軟石、採石は一社だけ操業してるそうですが、時代の変化全部コンクリート
に成りましたね。
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- 2014/06/07(土) 09:55:40|
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札幌市南区エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。
- 2014/06/08(日) 08:43:11 |
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