噴火湾の278号線を恵山に向け南下してると大船遺跡の小さな看板が見えた。
見学して見る事にした。(注意してないと看板見落としますよ)
今は函館市ですが旧南茅部町大船地区になります。
驚きました、この地方に遺跡が発掘されてる事は報道で知ってましたが
こんなに年代の古い遺跡だとは道産子の私も知りませんでした。
縄文時代中期の4000~5000年前の集落跡。驚き。又、別の川汲A遺跡では9000年前の遺跡が。
この地方は北海道の南に伸びる渡島半島に位置し、寒さの厳しい北海道の中では、比較的温暖
な所です。
大船遺跡は大規模集落で中心には推定600軒を越える竪穴住居と盛土遺構、山側には貯場穴。
北側の沢にはシカの落し穴が発掘されてます。
遺跡跡は広く公園のように整備されてます。駐車場は広く無料。資料館も有りこれも無料です。
少し小高い所に有り裏は山で、前は噴火湾の海になります。
5000年前の生活を想像しながら、驚きばかりでした。おかげで写真があまり有りません。
忘れてたのですね。もう少しきめ細かく撮り紹介したかった。残念。
竪穴住居
縄文時代に作られた住居の形態で、地面を円形や方形に掘って床として、
柱を立て骨組みを作り、その上に土やヨシなどで屋根をふいた建物ですね。

ここ大船遺跡の竪穴住居は規模が大きいですね。長さ8~11㍍,深さ2㍍以上です。
中心当たりに石で組んだ炉が有りますね。

大船遺跡は現在92軒の竪穴住居跡が発掘されてますが、まだ、大規模な集落で
有ったと予想してるそうです。中に入ってみましたが深いですから冬でも少しの
暖房で暖かっただろうと想像出来ましたよ。

木の実や肉をすりつぶす石皿が多数有りました。全部の石に使った痕跡が有りましたよ。
凹んでツルツルしてます。これだけの石皿と住居跡から人工もかなり人数だったのでしょうね。
食料の遺物として、クリの実、クジラ、オットセイ、マグロ、貝殻、シカなどの骨が
発掘されてます。

資料館には土層断面の模型と発掘された物が展示されてます。

発掘調査の現場写真が有りました。規模の大きさが想像出来ます。

ここ大船遺跡の特徴は遺跡が重なり合ってる事ですね。
これは、数百年にわたり定住生活をしていた証であり、この地方が海や山野
の豊な食料資源に恵まれていたのでしょうね。
それが分かる写真が右下です、住居跡が重なり合ってます。

中空土偶です。大船では有りませんがこの地方の著保内野(ちょぼないの)から
昭和50年に地元の主婦が農作業をしていたところ、畑から出土しました。ロマンの有る話ですね。
平成19年北海道初の国宝に指定されましたね。3300年前の遺物だそうです。

私は田舎に入ったり、古いものにぶつかると興奮状態に入ります。
今回もそうでした、いつもと違い写真が少ないのです。
仕方なく、資料館の資料等使わしてもらいましたよ。申しわけありません。
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- 2013/08/12(月) 09:05:47|
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