月形町は札幌から、国道275号線で近い距離に有る小さな集落です。
国道12号線旭川〜札幌間が渋滞時の逃げ道として良く利用しましたが現在は皆さん良く
知っており、交通量も多くなりましたね。
この町に旧樺戸集治監本庁舎が有る事は、よく知ってましたが見学する機会がありませんでした。
今回、三笠に用件があり近く時間も有りましたので見学をさせてもらいました。
明治政府が、明治14年に設立した道内初の刑務所でした。
町名は初代典獄(刑務所長)の月形潔にちなんで決めたそうです。
月形樺戸博物館は、旧樺戸集治監本庁舎、博物館、農業研修館に分かれ北海道開拓の歴史を知るには
絶好の場所に感じましたね。
月形町役場と正面に博物館があります。

場所です。
月形町に入る少し手前(札幌寄り)に篠津山囚人墓地が有りました。
囚人は2300人以上が居たそうですが、極寒の地で湿地に丸太を敷き詰め土を盛って道路
を造る難工事ばかりだったそうです、『囚人道路』と表現する人もいたそうですが、これが
あったからこそ、北海道開拓のスピードは進んだのでしょうね。

旧樺戸集治館本庁舎です。

入口には、歴史を刻む表示板が。

正面玄関に成ります。

入り口玄関の『すりへった石段』
月形町を語るひとつと成ってるそうです。
鉄丸や鎖をつけた囚人の出入りで、すりへったという伝説が生まれるほど有名になったそうです。
事実は1世紀以上に渡り、多くの人々の出入りによってすりへったのが真実のようです。

囚人の起床、始業、昼食、終業などを知らせる鐘が今も残ってました。

月形町内には、囚人により建築された、寺が二つ有りました。
囚人とはいえ、その労苦に手をあわせてきましたが、 寺の正面彫刻には驚きました。
本堂正面です。

本州では良く見ましたが、北海道ではあまり見かけませんね。

彫刻の得意な囚人が居たのでしょうね。
生まれ故郷を思い出しながら、彫ったことでしょう。

13㌶の敷地に、獄舎、病院、教会などが有り、農産物も作り自給、自足の
生活に近かったのでしょうね。
北海道の主要国道建設には、多くの囚人がかかわってます。その他鉄道、ダム、トンネル
工事と開拓に多くの貢献が有ったことを忘れては成りませんね。
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- 2015/09/30(水) 12:49:06|
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